去る6月9日、JAMTが賛同を表明した『ゲノム医療推進法案』が参議院本会議にて可決・成立しました。欧米、アジアなど海外ではゲノム医療の法整備が進んでいましたが、日本では長い間待たれていました。
この法案は、「良質かつ適切なゲノム医療を国民が安心して受けられるようにするための施策の総合的かつ計画的な推進に関する法律案」といい、病気の診断、治療、予防などの医療に、個人ごとに異なる遺伝情報を活用できるようにするものです。患者さん一人ひとりに合う、効果的な治療法を見つけられる可能性が広がり、がんや難病への治療にも大きな期待が寄せられています。
一方では、保険加入、結婚など、さまざまな場面で、差別や不利益を被る恐れも指摘されており、 この法律には、ゲノム情報の適切な利用と規制・施策を求める内容が含まれています。
参考情報)
*参議院議案情報
良質かつ適切なゲノム医療を国民が安心して受けられるようにするための施策の総合的かつ計画的な推進に関する法律案:参議院 (sangiin.go.jp)
*Science Portal(国立研究開発法人 科学技術振興機構)
ゲノム医療の推進を目指す新法が成立 遺伝差別の防止明記し、国に計画策定を義務付け | Science Portal – 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」 (jst.go.jp)